【編集中】Documenta14 (ドクメンタ)

ドイツの小さな町カッセルで5年おきに開催されるドクメンタのレポートです。

ドクメンタは1955年から始まった現代アートのフェスティバルで現代アートを知っている人であれば、誰もが知っている現代美術のイベントです。

個人的には僕が現代美術に興味をもった15年前から行きたくて、10年前のチャンスを逃し、15年越しでやっと行くことができたのです。

今年は、アダム・シムジックがアーティスティックディレクターを勤め、特徴的な点としては、カッセルとアテネでの同時開催を行い、アテネやカッセルの中東系の移民に関する作品を多くとりあげ、ヨーロッパからギリシャを経由して中東までの広範囲に渡る歴史の関連・振り返りのような、印象だった。

マイノリティに注目するイベントという感じかな。

会場は町の様々なところで展開していて、中心に据えられたのは、パルテノン神殿、しかしこのパルテノン神殿の柱は発禁本で構成されています。今年のドクメンタはアテネとカッセルで開催されていて、その関係性も見せている感じです。パルテノンの意味はわからん。

ドクメンタで取り上げられた作品は、一言でいうと暗くネガティブなものばかり。歴史の中の解決は決して出来ない課題や負の遺産とどう折り合いをつけていくかとう視点を感じた。

もっとも印象的だったのは、カッセルに住むトルコ系住民についてのドキュメントで、彼らは元々イスラムであったが、この町に移住し定着するにつれ、キリスト教に改宗していく。しかしながら、自らの文化を捨てるわけではなく、文化を保ちながらどうキリスト教に改宗していったかを感じ取れる展示がいくつかあった。

特に、中東系キリスト教会の中での聖歌のドキュメントがあったんだけど、これが聖歌と思えない哀愁を感じるイスラミックメロディで、歴史の重さを感じざるを得なかった。

さらにその会場の外では、たまたまなのか意図しているのかわからないが、中東系のストリートミュージシャンがハープで中東のメロディを奏でており、作品との連続性を感じた。


<編集中>

海外生活での送金・両替事情2017

海外生活での送金・両替事情2017

海外で生活する際に最初の難関になるのが、日本から現地の口座に送金するということではないでしょうか。そもそもどうやって送金するのかわからない状態からスタートして、面倒な手続きを経て、さらに高い手数料を取られてしまうのが従来の海外送金でした。しかし、近い将来、このような手続きは必要なくなってくるかもしれません。

ここで紹介するのは、海外に居て特に役に立ったお金関係のサービスです。これから海外で生活する方に強くオススメしたい、国際送金サービスのTransferWiseと両替サービスのRevolutは、共に世界中のユーザーから支持されて急成長している企業です。

TransferWise

https://transferwise.com/

TransferWiseはロンドンをベースとするスタートアップで、非常に手数料を低く国際送金を行えるサービスを提供しています。海外の口座への送金を、従来の銀行経由での送金に比べかなり低い手数料で行えるサービスです。

最初にも述べたように、海外生活当初ほとんどの人が行っていることは、日本の口座から海外の口座への送金だと思うのですが、銀行からの海外送金は手続きが面倒くさい上に費用が非常に高い。たとえば三菱東京UFJ銀行から海外送金を行った場合、窓口・インターネット経由とで取扱通貨が異なっていたり手数料が違ったりして一概には言えないのですが、送金額に関わらず最低3000円はかかってしまいます。
http://www.bk.mufg.jp/tsukau/kaigai/soukin/index.html
TransferWiseの場合は、条件によっては手数料は1/10ぐらいになります。

仕組みとしては、Transferwiseでは実際には個別の取引において国際送金しておらず、各国での送金・入金したい複数ユーザーの国内送金・着金の需給を満たすことでトランザクションを成立させるということを行っています。非常に合理的な仕組みです。

使い方

使い方は簡単。Websiteにアクセスします。

https://transferwise.com/jp/

#初回利用にはサインアップ・本人確認等が必要となります。このあたりを参考にしてください。https://www.lifehacker.jp/2016/05/160512transferwise_report1.html

TransferWiseのサイトは非常にシンプルなUIなので迷うことはないと思いますが、送金したい金額を指定し(送り元通貨でも送り先通貨でも指定可能)、送り先を選ぶだけ。

手数料は送金金額によって変動するのですが、WebのUI上で入力金額によって即座に反映され確認できるので、割の良い金額を選んで送金すればとても良いと思います。上記の例だと、10万円の送金で手数料が794円ですね。銀行だと数千円かかることを考えれば破格の安さですね。

その後は、TransferWiseの口座に指定されたTransferWise日本法人の口座に金額を振り込めば良いだけです。手続きから着金まで数日かかるということになっていますが、小額の場合(10万円など)は、翌日か翌々日ぐらいには振り込まれている印象です。(送金・着金の需要のマッチのタイミングがトランザクション成立タイミングなので、メジャーな通貨とマイナーな通貨で日数は変わるでしょうし、これからユーザー数が増えてくればどんどん早くなるのではと思います。)

手続きとしては、振込も含めて5分程度で済むのではないでしょうか。銀行の窓口で何十分も待って書類を記入して送金することに比べたら画期的に便利でなおかつ安いというのが素晴らしいです。

従来の海外送金ですと、手数料が高いため、まとまった金額を一気に送るということが多いと思いますが、Transferwiseだとむしろ小額の送金に向いているため、毎月の生活費を都度振り込むといった使い方が気軽にでき、そもそも海外送金ということをあまり意識しなくなってきますね。

Revolut

次に紹介するのがRevolutです。
https://www.revolut.com/

Revolutはイギリスのフィンテック・スタートアップで、通貨間の両替を手数料無しのインターバンクレートで行えるサービスです。これは海外に住んでいて頻繁に他国へも移動するような方には特に強くオススメです。

個人的には、海外にいて最もお世話になっているサービスで、サービスデザインの観点からも特に気に入っているサービスです。

通貨をApp上で瞬時に別の通貨に手数料無しで両替できてしまうのですが、画面を見れば何がどうなってるかひと目でわかるかと思います。

 

 

Revelutは無料で使用することができます。アカウントを作成するとカード番号が発行されて、紐付けた銀行口座からRevolut口座にいつでも任意の金額を任意の通貨でチャージ(Top-up)できます。
また、Exchangeというボタンを押して、たとえば、デンマーク・クローネからポンドへの両替を選んで任意の金額を入力すれば、瞬時に通貨が変換されポンドとして保持されます。

このRevolut口座のカード番号は、ヴァーチャル・カードとして、オンライン決済時に利用でき、また、物理カードとして、プリペイド型のマスターカードのクレジットカードを6ユーロで発行することができます。

普段の買い物などは当然これで出来てしまいますし、他国へ行った際にもアプリ上で通貨変換すれば良いだけなので、ほぼ毎日使用していますし、通貨で悩まされることは一切なくなりました。結局現地銀行で発行したカードは一度も使ってない。

RevolutはUXデザインも秀逸で、通常はウェブサイトなども併用するようなところも含め全てのサービスがApp起点となっている。口座開設、本人確認、物理カードの申請などがすべてAppから行えること、また、チャージ・両替・利用履歴の管理なども非常にシンプルに設計されていて、すべてAppでできるというのも良いところです。Appでは決済の内容によって項目を仕分けしてくれるので、私の場合は、週の頭に予算を決めてチャージして、全ての支払をRevolutで行い、家計簿アプリ的に支出の管理が行えるという点がとても便利に感じています。利用のたびに通知も来るので、結果的にほぼ毎日Appを開いて口座の金額を目にするようになり、自然とお金の管理を意識するようになるというのも良いところだろう。

残念なのは、私が登録した2017.4時点では日本の銀行口座との紐付けができなかったので、日本国内ではまだ利用が難しいとは思いますが、対応通貨もどんどん増え、現在ではJPY含む100通貨以上に対応していますので、日本での登録ができるようになるのも時間の問題だろう。そうなれば、世界のどこにいってもお金の両替で頭を悩まされることはなくなる。Revolutは非常に便利で良いサービスで、使わない理由はないだろう。

Click Festival 2017

Click Festival 2017

Click Festival はデンマークのヘルシンガー(Helsingør)で毎年開催されているメディアアートのフェスティバルである。
今年は、5/20-21の2日間の日程で開催された。
http://www.clickfestival.dk/

ヘルシンガーはコペンハーゲンから北に電車で1時間ほどの場所にある港町で、スウェーデンのヘルシンボリへの定期運行フェリーが出ている場所で、スウェーデンからビールを買いに来る人もたくさんいるらしい。

昨年のClick Festivalはワークショップでライゾマの真鍋大渡さんが呼ばれていたそうだが、基本的にはあまり日本には縁はないようで、今年は他に日本人らしき人は見ていない。

Click Festivalはサブタイトルに、Contemporary Art, Science and Technology Festivalとあり、これらの領域を横断するようなアーティストが取り上げられていたように思われる。ちなみに今年のテーマは”Quirky Ecologies”

会場には埠頭の倉庫エリアのいくつかの建物が使われていた。

内容はインスタレーション、ワークショップ、パフォーマンスと様々、KADKとITUの学生の展示コーナーもあったりと、なかなか見どころのあるイベントだった。
ざっくりと、日中は展示・ワークショップなどを中心に、夜の部は様々なパフォーマンス・ライブなどが行われた。

メイン会場
イベント中ずっと同じ場所に立ち続けるパフォーマンス。足元にはカイワレ?が敷き詰められている。
ちなみにこのソースは虫入り。昆虫食。

個人的には、5時間におよぶギタードローンが最高でした。

Lou Reed Drones

また、夜のライブでThis is not This heat (This Heatのメンバーのうち2人がサポートメンバーをいれつつ昔の曲を演奏するなどで活動)と、Holly Herndonのライブが見れてよかった。

This is not This heat
Holly Herndon

ちなみにHolli Herndonはメディアアーティストの谷口暁彦とコラボレーションしていて、今回のパフォーマンスでもopenFrameworksで作られた谷口暁彦のVJツールを使っていた。

他は、SuicideのMartin Revとそのプロデューサとのユニットのライブ。VRをフィーチャーして様々なアーティストにコンテンツを作ってもらった作品を紹介する展示。3Dスクリーンを使ったMixed Realityのオーディオ・ビジュアルのライブSILICIUMなど。

様々なVR作品を体験できるエリア。寝っ転がってみるコンテンツを体験した。制約があるほうが新鮮という気づき。

お客さんの層も家族連れから作家まで様々な人達が思い思いに楽しめる、良いイベントでした。

ヘルシンガーは街歩きもおすすめ。

resonate 2017 レポート

resonate 2017

ベオグラードで開催された『resonate 2017』に行ってきたので、簡単にレポートをまとめる。

resonate 2017
http://resonate.io/2017/

resonateは、デジタルアートのサイトであるCreative Applications Networkの主催で2012年から開催している、カンファレンス・ミュージックフェスティバルで、EU圏のインタラクションデザイン・デジタルアート界隈では有名なイベントだそうです。特に今年はsonarがライブやレクチャーのアーティストサポートなどもしていて、EUイベント間の横のつながりが見えたりします。

開催地は、セルビアの首都ベオグラードで、今年2017年の開催は4月19-23日の日程で、日中はカンファレンス・ワークショップ、夜はライブ・クラブイベントという構成で開催されました。

セルビアの玄関は、ニコラ・テスラから名前をとったニコラ・テスラ空港
街中の風景
レストラン街の石畳が良い

個人的には、近年ベオグラードの音楽シーンがアツい、的な話を耳にすることがあったのでこの地域に興味があったのと、インタラクションデザインの観点からも、数少ない特化したイベントということもあったので、後学のために参加してみた。

セルビアと聞くと、最近までニュースで内戦やコソボ紛争の話などを聞いていた気がしたのですが、大規模な空爆があったのももう20年前、セルビア共和国として独立したのが2006年でもう10年前だと知って、思い込みって怖いなと思いました。現在は復興中で経済状況は良いとは言えず、戦時中に被害を受けた建物がそのまま放置されていたりはしますが、街中はかなり近代化していて治安もかなり良いとのことでした。

破壊されたままの建物群
破壊されたままの建物群

セルビアの通貨「ディナール」は1ディナール≒1円ほどであるが、物価は感覚的には日本の半分かそれ以下。デンマークの1/4といった印象で、旅行者に非常に優しい。実際、近年は観光業に力を入れているようである。

雑然とはしているが、比較的過ごしやすいのではないだろうか。

ベオグラード要塞(カレメグダン城址公園)

イベント概要

イベント会場は、昼の部は基本的にKinotekaという場所だけ行われ、2つのレクチャーとワークショップが同時に進行するという形式だった。
http://www.kinoteka.org.rs/

ワークショップは参加してしまうと一日まるごとかかってしまって他に何も見られないので参加していないが、それほど面白いテーマはなさそうだった。(かつてはワークショップがメインだったっぽいが、いまでは参加者の大半はそれなりになんか作ってる人が多いし、ネット上に情報があるので、ビギナーレベルのワークショップは不要なのだと思う)

サブ会場
ワークショップ会場。それほど盛り上がっておらずちょっとさびしい印象。

レクチャーは、様々なクリエイターが自分の作品の過去作やプロセスをシェアするという内容だが、発表者の幅が広くバラエティに富んでいてよかった。

ちなみに日本人の登壇者はtakram.Londonの牛込さんだけだったが、参加者は何人かいたようだった。

夜の部は、市内にあるクラブ複数箇所にて行われた。
Dom omladineというライブハウス的な場所とDrugstoreというオオバコのクラブがメイン。Drugstoreは、想像してた以上にオオバコで、おそらく3000人とか入るのではないかと思われる。郊外の倉庫っぽいところで、雰囲気も含めてわりと良かった印象。

Dom omladine
Drugstore

余談だが、ベオグラードの音楽シーンがアツい説は、ある意味正解だけど、ロンドンやベルリン的な盛り上がり方はしていないと思われる。
人口に対してナイトカルチャーを楽しむ場所と人の数は多いし、夏には近隣の無人島などでパーティが多数行われているそうで、そこにヨーロッパ各地から人が集まって盛り上がっているという。しかし、今回も出演者も殆どは国外のヨーロッパのアーティストが多く、地元が育ってないところなどを見ると、物価が易いせいもあるのかもしれないが、やや消費されているような盛り上がり方に感じた。
実際、現地の人にも聞いた話によると、ベオグラードのアーティストはどんどん国外に流出しているという話である。また、音楽のメインストリームから5年遅れている、とも言っていた。実際に聴いたいくつかの現地の人の音楽はちょっと前に流行った懐かしい感じの音だったので、これについては、なんか納得してしまった。
ただ、個人的には、ライブハウスで見た現地のアーティストWoOのギター・ソロが、10年ぐらい前の音響・ポストロックな感じで新しさは無いのだけど、とても好きだった。
http://www.belgradenoise.net/music.html

 

サマリー

見た中で面白かったレクチャーを目次的に紹介。

Kate Sicchio
http://blog.sicchio.com/

Kate Sicchio

ダンスのライブコーディングというテーマに取り組んでいる人で、
正直作品は…なところも多いが、コンセプト的にはすごく可能性のある面白い領域だな、と感じた。

 

AGF
Ars Electronicaの審査員などもやるサウンドアートの大御所。
(と知らず、去年のアルスのライブではじめて見て、そのときはイマイチだと思ってしまったが。。今回は内容もパフォーマンスも非常に面白かった。)

AGF

過去のプロジェクトの紹介と、ライブ。活動家としての側面もあるが、基本的には真っ当なサウンドアートに取り組んでいるアーティスト。レクチャーの合間のパフォーマンスは非常によかった。

 

Yosuke Ushigome

Yosuke Ushigome

takram.Londonのデザイナーで、スペキュラティブデザインのアプローチでの作品を多数発表している。
どれも観点が面白く、かつ、クスっとさせる部分もあって最後まで引き込まれてしまう。

NORMALS
http://normalfutu.re/

NORMALS

ファッション業界のデザイナーらしいが、デジタルアートのアプローチで様々な取組みをする。プレゼンスライドがインタラクティブだった。

Christopher Bauder

Christopher Bauder

この人は、ベルリンベースのクリエイティブエージェンシーで、
Robert Henkeのプロジェクトの人です。作品は見たことある人も多いのではないだろうか。
https://www.youtube.com/watch?v=zEepuIzOjXc

詳しくはこちら。面白かったのは、各プロジェクトの企画書を紹介してくれて、行政に通すためのコツなども含めて紹介していたところ。
これとか、今見てもなかなか。

 

Gene Kogan
http://genekogan.com/

Gene Kogan

機械学習で、アートを生成するアーティスト。
この人のプロジェクトはどれも面白いのだけど、これは手書きの地図を衛星写真の地図にするというもの。
https://opendot.github.io/ml4a-invisible-cities/implementation/

これとか、ほんと凄い。

ちなみにCIIDではこの人の授業が6月にあるので楽しみ。

Phill Niblock
大御所サウンドアーティストのPhill NiblockとThomas Ankersmitのパフォーマンスがあった。メインのThomas Ankersmitのモジュラーシンセが出過ぎ感があって、演奏的にはイマイチだったように思う。

Pablo Valbuena
http://www.pablovalbuena.com/

Pablo Valbuena

主にプロジェクタを使った作品を創るアーティストであるが、非常に良い。
過剰に映像を使うことを無く、プロジェクションマッピングで現実の延長としての光の作品を創る人で、個人的には見た中で一番すきだったかもしれない。

 

非常に盛りだくさんで、概要だけでもまとめることができないぐらいだが、インタラクションデザインやメディアアートをやってる人で他のクリエイターと交流したい人にはとても良いイベントではないかと思いました。

ミラノ・サローネ 2017

Salone del Mobile.Milano 2017

日本ではミラノ・サローネと親しまれていますが、正式名称は Salone del Mobile.Milanoで、日本語では「ミラノサローネ国際家具見本市」だそうです。http://www.milanosalone.com/
昨年に引き続き今年も行ってきました。

今年は手伝いも何もなく、完全に視察的な感じで土日の2日間しか見られていませんし、本会場のフィエラには行っていないので、非常に偏った内容ですが気になったところだけ紹介したいと思います。短期間で世界中のデザインのトレンドや実験を知ることができるので、デザイン関係者だけでなく、むしろ他の分野の方に強くオススメしたいです。

ミラノ・サローネは、本会場のフィエラでは文字通り家具のトレードショーが行われて、世界中からさまざまな人が訪れますが、本会場のほかにも、Milano Design Weekとしてミラノ市街に複数の会場が点在しており、そちらでは、企業だけでなくインディペンデントなデザイン会社や学生などによる商品になる前の新しいデザインの提案の展示があったり、企業が主にプロモーションとして街中にある歴史的な建造物などロケーションの良い建物を使ってインスタレーションを行ったりしています。今年は例年よりも会期が短かったということも関係しているのか、本会場以外の会場のこういったインスタレーション展示に人が集中し、軒並み長蛇の列を作るという状況となっていた。 

所感

個人的に一番印象に残ったのは、デザインユニットFormafantasmaの展示”Foundation”.
モホイ=ナジ(Moholy-Nagy László)の視覚の実験を思わせるような一連のスタディの展示構成に感心した。なにより素晴らしいのは、その一連の実験の結果がFLOSによってちゃんと商品化されているということである。

COS+Swineの展示”New Spring”は、佇まいの綺麗さに加えて、みんなが楽しんでいる様が非常に美しく。完成度が高かったという意味で良かったのではないだろうか。ちなみにこれは、気のようなオブジェからアロマの香りがする煙が入ったシャボン玉が次々に落ちてきて、それを手袋で受け止めるというもの。

アイシン精機のTAKT PROJECTの展示は素晴らしかった。短い期間にも関わらずあの展示を成功させたのは素晴らしいと思った。技術的にも最も難しい展示だったと思う。車の部品を作るメーカーの展示として、車の気配だけを感じさせるミニマルな展示です。

 

また、今回初めてGalleria Rossana Orlandi 行けたのが良かった。http://rossanaorlandi.com/
デザイン専門のギャラリーであり、素晴らしいという噂だけでは聞いていたのだが、想像以上に素晴らしかった。すべてRossana Orlandiがキュレーションしているということだが、恐ろしくセンスが良いコレクションと、そして居心地の良い場所でした。

その他トピック

その他トピックとしては、
Milano Design Award 2017 の最高賞は、LG+吉岡徳仁さんの”S.F”とのこと。

また、Panasonicの展示もストーリーテリング賞を受賞するなど、評価が高かったようだ。

その他、受賞者については以下。上記のFormafantasmaやSwineも受賞されている。

まとめ

総括して、企業側の商品をPRしたいという気持ち、ブランド価値を上げたいという気持ち、関与するデザイナーの特色を活かしたいという気持ち、、などなどがさまざまに入り混じるため、折り合いをつけるのが難しそうであることは容易に想像できるので、関係者のみなさまはお疲れさまでした。という気持ちです。

ミラノ・サローネの大半は保守的なデザインのトレードショーではあるが、一方でFormafantasmaのようなデザイン実験が受賞するなど、手堅いデザインだけでなく、実験的・先鋭的なものもある一定レベル評価される土壌があるのがこのイベントの深みであると思われる。デザイン以外の文脈でもここまで幅の広いイベントは他に体験したことはない。短期間だけでも訪れる価値のある良いイベントであると思う。なによりこの季節のミラノは気候的にも最高のコンディションである。緑が美しく、食べ物は美味しい。良いところだらけである。

完全に蛇足だが、ミラノに行く際には、かならずHanger Bicoccaにも訪れるべきである。http://www.hangarbicocca.org/
アンゼルム・キーファーの世界最大規模の作品が常設されており、その大きさに、ただただ圧倒される。非常に素晴らしい作品である。

交通機関の罰金支払いのUX

コペンハーゲンの公共交通機関は、主にバス・S-tog(エストー:いわゆる鉄道)・メトロなどがありますが、こちらに住んでしまうと自転車が中心になり、乗る機会があまりないという人も多いのではないでしょうか。

しかしながら、たまに乗る際にはルールの違いを意識して乗らないと、結構な頻度で乗車券チェックの係員が回ってくるので、罰金を払うことになります。
コペンハーゲンでは、S-togは乗車券のチケットだけで自転車を載せられる(らしい)のですが、メトロの場合は、自転車用のチケットを別途購入する必要があります。先日遠方に自転車をメトロに載せていく機会があったのですが、何を勘違いしたか、メトロは自転車チケット不要と誤って覚えていて、みごとに罰金をくらったのですが、罰金支払いのカジュアルさがちょっとおもしろかったので簡単にメモ。

罰金は銀行や郵便局でも支払えるみたいなのですが、インタネットでカード決済が簡単だよと係員に勧められたので、今回はカードで支払ってみました。たしかにとても楽々なので、すごく罰金がカジュアルに感じられます(想像するに罰金が結構な収入源になっている気がします)。

メトロ罰金支払いの手順はこちら:

罰金を課された時に係員にもらう罰金票はこちら。

罰金を払うには、メトロのページに行き、
http://www.m.dk/
Customer Serviceのページに移動します。

するといきなり罰金支払いについての項目が現れるという(罰金支払い)ユーザーフレンドリーな設計。

あとは罰金票の番号を入力して、

名前の頭文字を確認してきます。
(ちなみにメトロで罰金を課された時点でCPR番号なども登録されますので、こういった情報も蓄積されていくんでしょうね。)

あとはPayをクリックして、カード番号を入力するだけという簡単さ。

「罰金」という言葉の重みを微塵も感じないUser Experienceになっており、いろいろ思うところもあるのですが、一度ぐらいは経験しても良いかもしれません。

 

Aros – オーフス美術館

Aarhus (オーフス) の美術館 Aros

オーフスへ小旅行。コペンハーゲンからバスで四時間ぐらいの距離で、なかなかの遠出である。

オーフスはデンマーク第2の都市で、人口26万人程度。日本でいうところの函館市ぐらいの大きさである。駅前が少し栄えている程度でそんなにガヤガヤしておらず、物価もコペンハーゲンに比べるとやや結構安い印象。

今回の目的はただ1点。オーフスの美術館 Aros への訪問である。
地方の美術館ではあるが、人口比で考えると不相応なほどに大きく、また近現代の美術にフォーカスしているため老若男女、かなり楽しめる。

象徴的に存在しているのは、デンマーク出身のオラファー・エリアソンの作品 “Your Rainbow Panorama”, これが美術館の屋上にパーマネントに存在している。訪問日は生憎の雨でしたが、晴れた日はきっと最高なのだろうなと。

美術館の展示は多様性に富んでおり、デンマーク地元の作家も多く、また、インスタレーション作品もかなりの数存在している。特に印象的だったのは、地下にインスタレーション専門のエリアがあり、ジェームズ・タレルやオラファー・エリアソン、ビル・ヴィオラなど、いわゆる巨匠が多いのだが、これらの作品がほぼ全てカールスバーグ財団の資金によって提供されているのである。デンマークではカールスバーグ財団が最大のアート支援団体であるらしいことは聞いていたが、ここまでとは。かなり贅沢な状況でピピロッティリストの作品をじっくり堪能できたのが一番良かった。

Jacob Kirkegaard – alt & intet

今回の目的は、これではなく、ヤコブ・キルケゴールの過去作の個展。おそらく過去最大規模かと思われる。
様々なアプローチで人が意識しない音についてプレゼンテーションする作品が並ぶ。日本では知ることのなかった過去のアプローチなども堪能できる充実した展示だったのだが、ここで感じたことは、サウンドアーティストが行うことのできる音の(物理的な)アプローチはかなり制約があるように感じられ、そのせいで作品の独自性を担保するためにコンセプチャルな作品が多くなってしまうという点である。

とはいえ、ヤコブの作品はそのバランスが良く、展示していたものの中では、フィヨルドの氷が溶ける音を14chのマルチチャンネルで収録再現した作品が最高にシズル感があり非常に良かった。

距離が遠いのでなかなか再訪は難しいだろうが、デンマーク内ではルイジアナ美術館に並んで非常に良い美術館だと思うので、機会があればまた行きたい。

コペンハーゲン生活事始め

コペンハーゲンに移住して2週間経っての所感をメモ程度に。

やはり寒い(湖が凍るほど)。けど家の中はあったかい。
どの家も集中管理のラジエーター方式のヒーター完備でやわらかい暖かさ。
雪がない。たまに降るけどすぐ溶ける。積もらない。
基本雨。常に霧雨状態。だけどザーっと降ることはない。
基本安全。
とても乾燥してる。
水が硬い。ヨーロッパの中でも特に硬いそうで、硬度は370とか。(日本は100以下)
物価は高い。(感覚値では日本の2-3倍だが、豚肉、チーズなどは比較的安い。)
ほぼ全ての人が英語を話せる。
音に鈍感というか無頓着。夜中に花火。ドタドタ。壁薄い。基本的にシェアハウスだということも要因の一つかと。
カフェが多い。
子供を外に放置したまま両親がカフェで楽しむ。

静かな街なのかなと思っていたのですが、たしかにうるさくはないが、静かでもない。みなさん音には鈍感なのかもしれません。また、住宅事情が良くなく、集合住宅では、壁が薄い家が多いため、家の中でスピーカーから満足に音をだすこともままならない。自分を含め音楽をやる人には致命的で、これはかなり辛い状況。実際、コペンハーゲン出身の音楽家何人かと話したが、音楽家の中には音環境が良くないためコペンハーゲンを離れてベルリンなど環境の良い地域に移住して音楽活動をするという者も結構いるようだ。

最後の子供を外に放置したまま両親がカフェを楽しむ。というのは、-10℃近くの極寒の屋外にベビーカーを置いておいて、両親はゆっくりカフェで会話を楽しむという場面を見ました。
日本の状況で考えるとありえない、と感じる光景ではありますが、これによって子供の自立心と、寒さへの耐性が身につくのではないかと考えられます。面白い文化だと感じました。

CIID-IDP2017のはじまり

今年一年間、デンマーク・コペンハーゲンにあるCIID [Copenhagen Institute of Interaction Design]という機関の提供するInteraction Design Programへ留学します。

CIID とは

CIID [Copenhagen Institute of Interaction Design] はインタラクション・デザインを看板に掲げた機関で、Education, Research, Consulting, Incubator(Nest)の4つの部門から構成されます。それぞれ簡単に説明します。
http://ciid.dk/

ガラス張りの螺旋階段が特徴的なCIID概観。フロアごとに部門が分かれている。

Education

IDP [Interaction Design Program]という一年間のコースを運営しています。このプログラムは一年のコースで、世界中から様々なバックグラウンドの人が集まりインタラクション・デザインを学びます。今回私が入ったのはこのプログラムです。

Research

いわゆる研究部門です。デザインプロセスの研究や、企業との取組みなどを行っているようです。日本からも2年前と今年、ソニーからvisiting researcherが一年間滞在しています。

Consulting

いわゆるデザインコンサルティングです。リサーチからソリューション作成まで行っています。クライアントはデンマーク国内よりもそれ以外の方が多いようです。コンサルはクライアントとの秘密保持があるので、具体的な内容はまったくわかりませんが、少人数で、クライアントとCIIDコンサルメンバーが同じ人数ぐらいで、かなりがっつり一緒に仕事をしていくスタイルで進めているようです。

Incubator (Nest)

アーリーステージのスタートアップのインキュベーターです。オフィスとCIIDネットワークの提供を行っているようです。4-12ヶ月でステージを切って支援をしているようです。CIIDの卒業生が最終課題で提案した内容を事業化するためにIncubatorに残ることもあるようです。

Home

私が入ったIDP [Interaction Design Program]は、いわゆるデザインスクールの一つとして近年知名度があがっていますが、まだ創設から11年目ということでかなり若い機関で、日本人の参加者もまだ4人目です。

とはいえ、教育の独自性の高さや、卒業生ネットワークが協力であることなどから、特にヨーロッパでの評価が高いようです。古いデータですが、世界のトップ25デザインスクールにも選ばれています。
http://www.businessinsider.com/the-worlds-25-best-design-schools-2012-11?op=1&IR=T/#25-hong-kong-polytechnic-university-1

IDP [Interaction Design Program]の特徴

CIIDのIDPは他のデザインスクールとは異なる特徴がいくつかあります。

初日のスライドから。右にいるのが CIIDのCEOのSimona.

Interaction Design

まず、インタラクション・デザインを専門とした学校が珍しいですね。有名なところではRoyal College of ArtのDesign Interactionぐらいでしょうか。専門、といっても領域を制限するわけではなく、軸足を起きながら広げていく方針です。また日本では、インタラクション・デザインという概念自体があまり一般的ではないというところもあり、あまり正しく認知されていないようにも思いますので、徐々に理解していけたらと思います。

Diversity

個人的にはこれが最大の特徴だと思うのですが、多様性が非常に高いという点です。
IDPは毎年最大で25名しかとらないのですが、バックグラウンドと国籍がバラバラになるように人を選出しています。
たとえば、今年2017年のIDPでは、17カ国から23名が参加しています。そしてバックグラウンドは、グラフィックデザイン・インダストリアルデザイン・ウェブデザイン・ソフトウェアエンジニア・ハードウェアエンジニア・広告・人文・法律家・コンサル・行政などなど、様々です。

Cross-disciplinary

IDPでは一年間の中で、様々な内容を学びます。しかしながら、それぞれの内容をそれぞれ学ぶのではなく、有機的に結合させる術を体得することを目的としているように思います。そのために、Peer to Peerラーニングが求められ、異なるバックグラウンドの人から学ぶということが求められます。

1年間すべての授業・作業・プレゼンなどが行われるStudio

Group Work

上記と共通していますが、P2Pラーニングを促すために、一年の最後のFinal Project以外の全てのプロジェクトはグループワークで行われます。様々なバックグラウンドの人とのグループワークを通じてあらゆるパターンのグループダイナミクスを学びます。

グループワークを効果的にするためのワークショップ・アイスブレイクなども様々実践する。写真は連想ゲーム的なアイスブレイクで使ったポストイットの連なり。

Intensive

たった一年とは思えないほどの盛りだくさんの内容を学びます。そのために、週ごとに異なるプロジェクトを実施します。大まかにいうと、月週の前半にイントロダクションがあり、グループワークを経て、金曜日にはプレゼンを行う。というようなスケジュールとなっています。木曜夜はほぼ帰れないそうです。

授業の内容は、デザインはもちろん、エレクトロニクス、プログラミング、リサーチ、チームビルディングなど多岐に渡ります。また、CIIDには常駐の教員というのがおらず、世界中で第一線で活躍しているデザイナーや専門家が教えに来るという形をとっているのも特徴です。

ここで何をするのか?

これまで長い期間、メーカー企業で研究開発から新規事業開発までをやってきて、その中で必要性を感じデザインプロセスを学び、自分なりに咀嚼し実践する中で、それなりの有効性は実証できたと感じる一方で、企業でのデザインプロセスによる実践の限界と、デザインプロセス自体の持つ課題のようなものに気づき始めました。

一方、個人として10年強ほど、現代美術の文脈で作品や音楽などを制作してきたのですが、これらを完全にビジネスの文脈と外れた全くの別物として関わらざるを得ないことに疑問を抱きフラストレーションを感じるようになりました。アーティストとしての視点がビジネス開発に役立つのではないかという思いから、企業の取組みの中で、いくつかのアートとビジネスを融合させるような事例を実践し、強く手応えを感じるまでになりました。

この手応えを元に、「アートシンキング」というコンセプトを3年ほど前からいろいろな人に共有していたのですが、現在の企業活動に疑問を感じている人たちの一部(とくに、デザインが有効ではないかと信じ、すでに取り組みを始め行き詰まりを感じている方など)から共感していただく機会もあり、可能性が確信に変わってきました。

しかしながら、企業の中で、実験的で未完成なトライアルを続けていくことの難しさとできることの限界を感じ、より実践的な状況で考えを深めたいと考えるようになり、留学という選択肢を選びました。特にCIIDには以前より興味を持っていたということもあったので、今回縁があって学ぶ機会を得たことをきっかけに思い切って飛び込んでみました。学生の中でダントツで最高齢だと思いますし、未だに英語もほぼわからない状態なのですが、、できるところまでトライしてみようと思います。

コペンハーゲンでは、実践を重ねながら「アートシンキング」をより具体化した「アート・インタラクションデザイン」のコンセプトを具体化していきたいと考えています。

CIIDの所属学生は日本人としては4人目ですが、過去の所属の方々はみなさんすばらしいブログをやっていたので、このブログでもたまにCIIDのことを書いていきたいと思います。

コペンハーゲン生活準備

学生ビザの手続きや、その他、移住前後のコペンハーゲンでの生活の準備に必要な情報を簡単にまとめます。ビザの種類や期間、申請のタイミングによっても異なるところがあると思いますので参考程度にしてください。

大使館でVISAを申請

申請については、大使館のページに詳しく書かれているのでこちらを参照するのが良いでしょう。
http://japan.um.dk/ja/going-to-denmark/studyindenmark/
自分はST1Aというものを申請しましたが、申請から1週間ぐらいでResidence permit(居住許可証:VISAに相当するものという認識)が郵送されてきた。しかし記載内容に誤りがあったため、現地の移民局と大使館に訂正依頼を出したりしたため、最終的には1ヶ月ぐらいかかってしまった。
(学生VISAの申請目安は2ヶ月とのことなので余裕を持って申請しましょう。)
*事前の準備は実はこれぐらいだった気がします。

着いてからやったこと

住む場所を確保する

これが最初にして最大の難関です。
日本にいる間に確保できれば良いのですが、学生寮に住める等の特殊な状況でないかぎりは、ほぼ不可能と考えたほうが良いでしょう。実際、住居を確保して振り込んで現地にいったら詐欺でした。
という話も聞きますので、必ず現地で物件を内見してから決めましょう。
*多くの外国人は、住居が決まるまでの間はホテルやAirBnBで生活しているようです。住居探しのサイトは
http://www.dba.dk/boliger/
https://www.boligportal.dk
https://www.findroommate.dk
など、いくつかありますが、
トレンドはFacebookグループのようです。(たとえば、https://www.facebook.com/groups/392100670895026/
アパートを決める際には、市民登録(CPR)ができる物件を探すようにしましょう。CPR登録には大家さんに契約書を作成してもらう必要があるのでその点にも注意。

CPR登録

3ヶ月を超えて滞在する場合は、かならず市民登録(CPR = Civil Personal Resistration)番号を取得する必要があります。
確保した住居に引っ越したらすぐに(5日以内)International House(or Citizen Service Center)でCPR番号登録をします。
CPR登録をすると、後日CPRカードと、レジデンスカードが送られてくる。はず。(私の場合はちょうど2週間ぐらいで送られて来ました。)

*注意としては、契約が決まったからといってすぐに行くのはやめましょう。契約日ではなく、住み始めたあとに行く必要があります。(僕は一度これで失敗しました)
*CPR番号登録の役所は居住区ごとに分かれているため、所属している居住区のInternational Houseに行く必要があります。(たとえばCopenhagen中心街付近だが異なる自治体のFrederiksbergの場合は、FrederiksbergのCitizen Service Centerに行くこと)
*パスポート、住居の契約書、パスポート、申請書、念のため学校の場合はacceptance letterなどがあると良いでしょう。

スマホのSIM購入

*こちらは日本と比較して通信料が安いです。
購入したものは、Lebara mobileという通信会社のプリペイドSIM

セブンイレブンやelegigantenという家電量販店などで買えます。
私の場合は、セブンイレブンで買いました。大抵カウンターの中にあるので、lebaraのSIMくださいと言えば買えるはずです。(Standard, Micro, Nano共通)

パッケージはいくつか種類があるようですが、価格は49DKKで、10DKK分の通信料がついているというところです。
10DKK以降分はどうすれば良いかというと、追加で入金してチャージ(トップアップという)すれば良いのですが、電話や、スーパーなどの店舗でトップアップカードを購入して、、、等々やり方があるようですが、Lebaraのサイト上からサインアップしてクレジットカードで追加購入するやり方が簡単かと思います。
ワンショットで100DKKとか200DKKとか入金もできますし、50DKK以下になったら自動的にチャージ。というやり方もできます。
感覚値ですが、こちらは無料WiFiが多いので、月100DKK分もあれば十分という方も多そうです。僕は日本的な感覚であまり無料Wifi使わずに生活してしまっているので、月200DKKぐらいになりそうですが、それでも日本よりは安いですね。

公共交通機関用のプリペイドカード購入

メトロ、エストー、バスなどで使える、REJSEKORTという日本でいうスイカみたいなカードがあります。

200DKKで50DKKがデポジットで150DKK分使える状態。
同じゾーンであれば一回12-16DKKぐらいかな。(時間によって価格が変わるので注意)
乗るときに50DKKを下回っているとアラートがなるらしいので、その際にチャージすれば良いかと。
現金で買うのに比べてかなりディスカウント(最大半額ぐらい?(未確認))されるので、必ず買ったほうが良いです。

自転車の確保

居住区や生活スタイルにもよるかと思いますが、自転車はあったほうが良いでしょう。
こういうサイトを介して人から中古品を買うか、
http://www.dba.dk/
または、さすがの自転車大国。いたるところに自転車屋がありますのでそこで購入ということでも良いかと思います。

ひとまずはこんなところでしょうか。銀行の口座などもありますが、それについては別途記載します。
後半は細かい話になりましたが、まずはとにかく家を決めてCPR登録をする、というのが最初の関門かなと思います。